僕はうどんが大好きです。
子供の頃からずっと食べています。
僕は「関西のうどんはコシがある」と思っていたため、Threadsに何気なく「関西のうどんはコシがあるのに、福岡県のうどんはコシがない」と呟きました。その結果、様々な方から福岡県のうどんが「細くてやわらかい理由」を教えていただくとともに「本来の関西のうどんもコシがなくてやわらかい」と教えていただきました。
以下は、僕がThreadsに投稿した内容です。
関西圏から山口県に引っ越しをしたことで、福岡県のうどんと出会い「福岡県民はラーメンの麺の硬さのバリエーションに異様にこだわるのに、コシのないうどんは良いの?うどんのコシにはこだわらないの?ラーメンの硬さには異常な熱意を燃やすのにうどんのコシは?」とコシのあるうどんを好む関西圏出身の僕はいつも考えてしまいます。
でも、慣れてくるとあの福岡県の細くて柔らかいうどんって、ちょっと太い素麺みたいで美味しいんですよね!
過去の記憶を辿る中で、自分の幼少期の記憶を「関西のうどんはコシがある」と上書きしているように感じたので、何が起きたのかを整理してみるとともに、記憶の曖昧さを探ってみることにしました。
うどんが大好きです
僕はうどんが大好きです。特に大好きなうどんは溶いた卵を入れただけのシンプルな「卵とじうどん」です。学生時代に「オークワ」でアルバイトをしていましたが、昼食休憩はいつも、安いうどんを買って帰り、自宅で卵とじうどんを作って食べていました。
その時、食べていたうどんは、細くて柔らかいうどんでした。また、幼少期からの記憶を辿ってみると定食屋、うどん屋で食べていたうどんは「細くて柔らかいうどん」だったような気がしてきました。
どこかのタイミングで「コシのあるうどん」に記憶を上書きしたように感じます。
社会人になり大阪で生活をするようになった
社会人になり、センスもスキルも乏しかった僕は運よく小さなデザイン事務所に入社でき、Webサイト制作の仕事に携わることができましたが、給料は決して多くなく、家賃や生活費、都会の高額な駐車場代に苦労していた記憶があります。
そのため、会社の昼食は妻が作ってくれるお弁当か、当時は1,000円以下でお腹いっぱいに食べられる定食屋さんやうどん屋さんを頻繁に利用していた気がします。
妻が妊娠をした
大阪での生活を始めて数年が経過した頃に妻が妊娠をして、子供が生まれてくる喜びは大きかったものの、生活に対する不安は今まで以上に増えました。そこで可能な限り、出費を抑える生活を目指した結果、毎日の昼食代を抑えられる限り抑えることにしました。
その結果、会社の近くにあった某牛丼チェーン店で600円弱で食べられる豚生姜焼き定食を毎日のように食べ続けたのですが、3週間ぐらい経過したある日、突然、豚肉が飲み込めなくなりました。多分、何かしらの理由により、味に飽きてしまったのだろうと思いますが、今も食べることができません。
その結果、しばらくの昼食難民を経て、会社の近くで見つけた500円ちょっとで満腹になるうどん屋さんに通い続ける生活が始まりました。ちくわの磯辺揚げを乗せたうどんを半年以上食べ続けました。
今思うと、そのうどんがコシのある「讃岐うどん」だったような気がします。
うどんを食べ続けていた頃に人生の転機がやってきた
妻の妊娠が分かり、妻が子供が生まれたら家族で山口県に移住しようと希望したため「それでいいよ」とあっさり山口県への移住を決意しました。短期間の間に、子供が生まれてくる高揚感、余裕がない生活費、山口県への移住など、様々なことが一気に押し寄せたことで、毎日食べ続けた「讃岐うどん」の記憶が結びつき、結果として、「関西のうどんにはコシがある」と記憶を上書きしてしまったのではないかと考えています。
また、僕はADHDのため、ワーキングメモリーの低さや感情記憶も影響した可能性も考えられます。そして、それらの記憶は、今回のThreadsへの投稿の件で再考する機会になり「あ、関西のうどんって柔らかいかも」と思い出すきっかけになりました。
ぶっかけうどんばかり食べていた時期があった
ADHDは「強いこだわり」の特性があり、同じものばかり食べる傾向があるようです。そのためなのかは分かりませんが、一時期、色々なうどん屋に行っても「ぶっかけうどん」ばかり食べている時期がありました。
これにより「関西のうどんはコシがある」という記憶がより強化されてしまったのかもしれません。ここまで、色々と考察をしてみましたが、真実は1つではなく、犯人はこの中にもいないかもしれませんが、コシのあるうどんは「讃岐うどん」と記憶し直しました。
うどんの歴史
うどんは中国から伝わった麺料理ですが、うどんが最初に日本のどこに伝わったかを断定する資料はないようですが、有力な説として「奈良県説」「福岡県説」「香川県説」があるようです。
「奈良県説」は、歴史の例に漏れず、遣唐使によって、奈良時代に中国から伝わったとする説だろうと思います。奈良県出身の僕としてはこの説を強く推したいところです。
「福岡県説」は、鎌倉時代に宋から帰国した円爾(えんに)が、水車による製粉技術を持ち帰ったとする説です。それにより、福岡県福岡市博多区にある承天寺をうどんやそばの発祥の地とする説があるようです。
博多の人はせっかちらしい
関西には「せっかち」「気が短い」を意味する「いらち」という言葉があるように、「関西人はせっかち」と認識していましたが、博多の方もそれに負けない程度にせっかちらしく、注文後にすぐに食べられる「うどん文化」が定着したようです。
山口県で出会った「どんどん」のうどん
話は変わりますが、僕は山口県のスナダフーヅが展開する「どんどん」のうどんが大好きです。月に何度も食べているのに、今の今まで意識することはありませんでしたが、確かに「どんどん」のうどんは強いコシはなく、福岡県の柔らかいうどんに近い感じがします。
山口県に「どんどん」があったから、山口県骨を埋める覚悟ができたと言っても過言ではありません。うどんが大好きな僕は数日前にも「どんどん」に行き「ダブルカツ丼」をいただきました(うどんちゃうんかい)!美味しかったです!
SNSの良い部分に触れた気がした
日頃からSNSは議論に向いていないと感じており、また「文脈が読めない」「機能的文盲かもしれない」と感じる方からのコメントが残ることも少なくありません。そのため、SNSには投稿はするけど「ただ呟いているだけ」「返信は期待しない」という気持ちが強くありました。
しかし、今回、様々な方が「福岡のうどんはこういう歴史がある」と丁寧な言葉で教えてくれました。その結果、僕は「関西のうどんにはコシがある」という記憶に疑いを持つことができ、考察をすることで、このブログが誕生しました。
SNSもまだまだ捨てたものではないですね。