子供の頃からゲームで遊んでいましたが、色々なジャンルのゲームの中でも、特にシミュレーションゲームが好きでした。学生時代は、ゲームで遊び始めると、1時間程度遊ぶつもりだったのに気が付くと空が白んできた、ということがよくありました。

僕は、2022年5月に「ADHDの可能性が高い」と診断を受けました。そのため、何時間もゲームに没頭してしまうのは、ADHDの特性でもある、視野が狭い、過集中が原因だったと今ならなんとなく分かりますが、学生時代はよく分かっていませんでした。

それでも、僕にとって「ゲームで遊ぶ」ことは、時間を浪費する危険な存在だったため、社会人になって以降は、可能な限りゲームを遠ざけて生活をしていました。

その後、子供が生まれ、子供の成長とともに、ゲーム機が身近にある生活が始まり、少しずつゲームとの向き合い方が変わりつつあります。

Wii Uを買った

子供たちがゲームに興味を持ち始めた2015年に家族で遊ぼうと「Wii U」「マリオカート8」「マリオパーティ10」を買いました。この頃は基本的にゲームは家族で遊ぶものと考えており、僕が1人でゲームで遊ぶことはあまりありませんでした。

マインクラフトとの出会い

僕がゲームで積極的に遊ぶようになったのは、Wii U版のマインクラフトを購入したことがきっかけだったように感じています。

当時、マインクラフトが話題になっていたのは知っていましたが、いまいち面白さが分かっていませんでした。ただ、4人で画面分割で遊べると知り、実際に遊んでみれば面白さが分かるかもしれないと考えて「MINECRAFT: Wii U EDITION」を購入しました。そして、操作方法もよく分からず遊び始めて、例に漏れず最初の夜を安全に過ごすことができませんでした。

そもそも子供たちが「遊んでみたい!」と何度も言うので買ってみたはずが、最初の夜にゾンビに襲われ、何の抵抗もできずに、力尽きていく子供たちと、子供たちがゾンビやガイコツの恐怖に耐えられず大泣きする様子から、購入後もしばらくはあまり遊んでいなかったと記憶しています。

それが、ある日、なんとなく1人で遊び始めて、幼少期にレゴブロックで遊んでいた思い出も相まってか、その日から子供を寝かしつけた後にマインクラフトで遊ぶようになりました。

遊ぶといっても、家畜に餌をやり、小麦を収穫して、周辺の整地をして寝る、を繰り返すだけでした。ネザーにもたまに行きますが、ジ・エンドには行ったことはありません。現時点でもサバイバルモードやクリエイティブモードを含めて、エンダードラゴンに出会ったことも、倒したこともありません。

マインクラフトで精神統一?

今もNintendo Switchでマインクラフトで遊んでいますが、石のツルハシを大量に準備して、延々と山を削り続けることがあります。友人には「エンチャントしたダイヤモンドのツルハシを使った方が良い」と言われますし、僕もその方が効率が良いことは理解しています。

マインクラフトで遊び始める以前は、定期的にテトリスで遊んでいたような気がします。テトリスでブロックを積み上げて消すことと、マインクラフトでひたすら整地をすることは、全く異なる作業ですが、実は「単純作業に没頭する」という点で似ているような気がします。

あえて、効率良くブロックを掘ることができない「石のツルハシ」を使い、延々と山の整地に没頭することで、何も考えなくて良い時間を作り出そうとしているような気がしています。

自分自身が特に意識していない行動でも、自分の中で言語化できていないだけで、単純作業に没頭することで、「嫌なことを忘れる」「精神統一」のような何かしらの意味があったのかもしれません。

ポケモンゲームで遊び始めた

2020年に長男に「Nintendo Switch Light」を購入したことが、ゲームの感覚が少し変わったタイミングだった気がしています。それまでの子供たちとのゲームは、僕が動き回って、子供たちがあとから付いてくる、みたいな遊び方でしたが、この頃には子供たちには子供たちの遊び方がありました。それぞれがゲーム機を持つことで、一緒に遊びつつも独立した遊び方を始めるようになりました。

このタイミングで「ポケットモンスター ソード・シールド」で子供たちと協力をして強いポケモンを倒す、という遊び方を始めました。この遊び方は「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」でも続いています。

また、2024年には、子供がスマートフォンを持つようになり、ポケモンgoで遊び始めました。僕は、2016年からポケモンgoで遊んでいますが、自分のタイミングで遊ぶことが多く、複数人で挑戦しないと勝てない星3以上のレイドバトルにはほとんど挑んでいませんでした。

子供たちがポケモンgoを始めたことで、家族4人でなら星5のレイドバトルにも挑んでも、勝てると分かると、不思議とポケモンgoへの熱意も高まるようで、以前よりも頻繁にコミュニティデイやメガレイドバトルに挑戦しています。

リングフィットアドベンチャーで遊んでいます

2024年5月から、リングフィットアドベンチャーで遊び始め、この前、230日目を突破しました。通常のゲームは遊ばなくなっても、ゲームの主人公は遊んだ頃のレベルのままですが、リングフィットアドベンチャーは遊ぶことを止めた時から僕の筋肉は減少を始めます。

そして、数ヶ月後に再開して、ゲームの主人公のレベルは「700」を超えていても、僕の筋肉レベルは、リングフィットアドベンチャーを始める直前の頃まで低下していると感じています。そんな恐怖からモチベーションがギリギリの状態でも毎日なんとか続けてきました。

ただ、リングフィットアドベンチャーで遊び始めた頃は、全く意識していませんでしたが、もしかすると、定期的に身体を動かすようになったことで、ADHD特有の多動性が多少は落ち着いているかもしれません。また、ちょっとしたことでイライラすることも減ったような気がします。

ただ、多動性の特性からなのか、レッグレイズやニートゥチェストのような、動きを数秒間止めてキープする必要がある運動よりも、ステップアップのような延々と動き続ける運動を好んでやっているような気がします。ステップアップの総回数は、60,000回を超えました。

ADHDなりのゲームとの付き合い方

ゲームは、短時間で成功体験が得られるため、効果的な反面、ADHDの特性もあり、何時までも止められない危険性は常に意識しています。

ただ、マインクラフトのように、基本的なストーリーはあるものの、決まった遊び方がなく、プレイヤーの自由に委ねられているようなゲームの場合は、ADHDの衝動性と相性が良いようにも感じています。

なにより、仕事で長時間、過集中状態だった場合、PCから離れても、脳内では仕事のことばかり考えてしまい、なかなかオフモードに切り替えができないときがあります。

そんなときに、30分ほどゲームに集中することで、一時的に仕事を忘れ、オフモードに切り替えることができるように感じています。

スマートフォンのゲームやアプリによって、一時的に仕事を忘れることは可能ですが、スマートフォンは何でもできすぎる、というか、気が付くとブラウザで仕事のことを調べたりしているため、ある意味で機能が制約されたゲーム機がちょうど良いと感じています。

また、最近のゲームは、過去のゲームのように特定の場所まで移動しないとセーブができない仕様ではなく、好きな場面でセーブができたり、ゲーム機本体をスリープにすることで、ゲームを中断することができます。

これによって、自分の都合の良いタイミングでゲームを始めたり、止めたりできることで、ゲームで遊びやすくなったように感じています。

まとめ

「過ぎたるはなお、及ばざるがごとし」とは、中国の思想家である孔子が残したとされる言葉で、「何事もやり過ぎることは、やり足りないことと同じくらい良くない」という意味です。

ゲームは、思考があっちこっちに行くADHDにとって良い部分も悪い部分もあり、「用法用量を守って正しくお使いください」の精神で付き合えるように気をつけています。

これからも、精神統一や適度なストレスの発散方法として、マインクラフトやリングフィットアドベンチャーのようなゲームとうまく付き合っていければ良いなと、感じています。

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2004年よりWebサイト制作に携わり、2010年から山口県山口市にて、Webサイトの制作、更新を専門とする個人事業主として制作業務を行なっております。

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